ローンを活用して長年の夢をかなえた人をインタビュー!ローンで叶った!私の○○
ローンを活用して長年の夢をかなえた人をインタビュー!ローンで叶った!私の○○

「念願のガレージハウスを建てた」「海が見える丘の上の家を買った」「学生の頃から憧れていたあの外車を購入」――。ローンを活用することで、長年の夢だったマイホームや車などを手に入れた人にインタビュー。こだわって良かったポイントや妥協したポイント、業者との付き合い方やローンの選び方など、購入後に後悔しないためのコツに迫ります。

第57回 マイカーローンで叶ったテスラのEV。近未来の走りを堪能しています。 (2017年11月14日)

栃木県在住の山梨さん(仮名)は、2014年にテスラモーターズ社のEV(電気自動車)「モデルS」を、マイカーローンを使って購入。従来のガソリン車では考えられない走りを楽しんでいるそうです。

オーナーさんデータ
栃木県 山梨さん(仮名)
家族構成:
ご本人(33歳・会社員)
購入時の世帯年収:
350~450万円
購入した車:
テスラモーターズ「モデルS」
購入価格:
900万円
自己資金:
300万円
ローン借入金額:
600万円
利用ローン:
ジャックス「ネオ・バリアぶるプランβ」
金利タイプ:
固定金利型
金利:
2.9%(2014年4月実行)
借入期間:
60回(5年)
毎月の返済額:
10万円

以前から街中であまり見かけない車に乗るのが好きだったという山梨さん。まだ日本で珍しかったテスラのEVにも強い興味を持ちました。
山梨
テスラのデビュー作である「ロードスター」を雑誌で見たときから気になっていて、2番目に投入された初のセダン車「モデルS」を2013年のモーターショーで見て、ますます欲しくなりました。
本格的に購入を考え始めたのは、東京・青山にあるディーラーにふらっと立ち寄り、試乗させてもらってからです。900万円という価格に諦めかけたのですが、どの海外スポーツカーや高級セダンよりも面白いと感じ、半年かけて充電設備の充実度や自動車保険・マイカーローンなどを検討し、貯金もたまってきたので思い切って購入を決意しました。
「モデルS」はテスラモーターズが2番目に発売したEVで、初のセダン車

「モデルS」はテスラモーターズが2番目に発売したEVで、初のセダン車

「モデルS」は、最先端の技術を詰め込んだEV。山梨さんは購入後、改めてそのハイテクに目を見張りました。
山梨
EVは、エンジンが無くモーターで走るので、「静かで加速がすごい」とよく言われます。実際に乗ってみると、その静かさと加速は予想以上でした。
エンジンは回転を上げないとパワーが出ませんが、モーターは0km/hが最もパワーがあるので、全開発進は体感したことが無い加速。次の信号が一気に近づいてきます。その加速がほぼ無音なので、まさに“ワープ”といった感じです。
重いバッテリーを地面すれすれに積んでいて、重心が低い。その分、操縦安定性の高い走りが楽しめる

重いバッテリーを地面すれすれに積んでいて、重心が低い。その分、操縦安定性の高い走りが楽しめる

また、手元のディスプレイでモーターの出力やサスペンションの硬さやステアリングの重さなど車の特性を変えられるのは、従来の車ではありえなかったことです。瞬時に別の車のようになるのが、走らせていてすごく面白いですね。
17インチのセンターディスプレイ。これで出力の強さやサスペンションの具合などをセッティングする。まるでゲームをしているかのよう

17インチのセンターディスプレイ。これで出力の強さやサスペンションの具合などをセッティングする。まるでゲームをしているかのよう

話題のオートパイロットも搭載されていて、関東から広島まで片道1,000kmのドライブに出かけましたが、合流とSA・料金所以外はオートパイロット任せで到着できました。また、常時接続のネットを介したソフトのアップデートによって、ナビや自動運転などの機能が常に最新の状態に保てるのも驚きでした。まさに“未来の車”。ここまで技術は進化したかということを味わえます。
シックで高級感のある車内空間

シックで高級感のある車内空間

購入から2年、4万キロを走破しましたが、充電に関しても特に問題はないそうです。
山梨
私の車のバッテリーは、60kwhという最廉価グレードですが、満充電で400km走ります。急速充電器は性能の良いもので30分当たり100kmの充電量なので、満充電までは2時間程度です。
充電器はテスラのスポットが全国にまだ少ないので、日産・三菱のディーラーさんにお世話になることも多々ありますが、気兼ねなく充電させてもらえます。自宅に充電器が設置できれば、年数回の旅行以外はまったく問題ないですね。
一度の充電で400km走るので、充電設備のない場所にもスイスイ行ける

一度の充電で400km走るので、充電設備のない場所にもスイスイ行ける

リアルタイムで表示される電気の消費を見ながら省電力で走らせたり、充電のタイミングを考えながら旅行計画を立てて長距離ドライブをしたりと、EVがある生活を楽しんでいます。充電中はよく他社のEVのオーナーさんや電気自動車に興味のある方に声をかけていただきます。そこで交わすEVトークも楽しいです。
ローン借入額は600万円。ジャックスの「ネオ・バリアぶるプランβ」を選びました。
山梨
ジャックスの「ネオ・バリアぶるプランβ」は、テスラのディーラーで案内された提携ローンです。銀行・労働組合のマイカーローンも検討したのですが、金利が変わらなかったので、こちらに決めました。一部繰り上げ返済を容易に何度でもできるところが、良いですね。
最後に、EVの購入を検討している人へのメッセージを伺いました。
山梨
郊外に行くと充電設備が少なかったり、出先での充電に時間がかかったり、といったことはありますが、そういったネガティブな部分を補って余りある、圧倒的なパワーと先進性・快適さが、EVにはあります。未来の車を味わってみたい方には強くおすすめしたいです。

ライターからのコメント。

自動車をローンで購入する場合は、自動車ディーラーが提携しているローンと、金融機関が用意しているマイカーローン、いずれかを選ぶことになるかと思います。どれも同じように見えて、金利(実質年率)、支払回数の設定可能回数、一部繰り上げ返済の有無など、さまざまな違いがあります。自分に合ったローンを借りるためには、ぜひ比較検討してみてください。

文/杉山直隆、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン