東京都にお住まいのむぎチャさんは、住宅ローンを使って、猫も人も快適に過ごせる家を建てました。1階と2階をつなぐ壁にはキャットウォークを設置し、爪とぎにも耐えられる強い壁材を使用。においが気になる猫トイレは通路に設置するなど、さまざまな工夫がされています。
オーナーさんデータ
東京都 むぎチャさん
- 家族構成:
- むぎチャさん(33歳・会社員)、夫(35歳・会社員)、息子(0歳)、猫2匹
- 建設時の世帯年収:
- 700万円
- 購入した住宅:
- アイ工務店「注文住宅」
- 延床面積と間取り:
- 86.32m2(土地109.56m2)、2LDK
- 購入価格 :
- 3,800万円
- 利用ローン:
- りそな銀行「住宅ローン」
- 金利タイプ:
- 変動金利型
- 金利の利率:
- 0.725%(土地2021年2月、建物2021年5月実行)
- ローン借入金額:
- 約3,700万円
- 借入期間:
- 35年
- 毎月の返済額:
- 約10万円
- 以前はペット可の賃貸住宅に、猫たちと一緒に住んでいたむぎチャさん夫婦。いずれは「猫も人のどちらも快適に過ごせる家」に住みたいと感じていました。
- むぎチャ
- もともと一般的な賃貸住宅や建売住宅の間取りでは、猫と一緒に暮らす生活とは少し合わない気がしていました。
- 我が家は、猫の脱走防止のため、掃き出し窓はほぼ開けません。防犯面も考え、洗濯物は基本的に部屋干しです。そのため、バルコニーはいらないし、車も乗らないので駐車場も必要ありません。
- 代わりに、壁紙や床は、猫の爪でボロボロにならないよう、グレードの高いものにするなど、猫の性質に合った家で暮らしたい思いがありました。
- そのため、「猫も人も快適に過ごせる家」をコンセプトに、我が家に合った注文住宅を建てようと考えました。
- 完成したのは、猫も人も安心して生活できる家です。猫の習性を考え、細やかな配慮がなされています。
- むぎチャ
- 猫が行き来するすべてのスペースの壁は、爪とぎされても大丈夫な耐久性の高い壁にしました。
- なかでもリビングダイニングは、猫たちが一番走り回るところです。すべりにくく、踏ん張りが効く床材を選んでいます。
- 猫たちが好きなときに水が飲めるよう、リビングには専用の水飲み場も設置しました。
- 私たち夫婦はボードゲームが趣味ですが、猫にいたずらされないよう、壁面に収納できるようにしました。
-
リビングダイニングにある「MYZOO」のキャットステップとキャットウォークは
むぎチャ家のシンボル的な存在。
キャットウォークは2階の主寝室と猫トイレのある廊下に繋がっていて、
猫たちは自由に行き来できる -
猫が好きなときに水を飲めるよう、
リビングの隅には、猫専用の水飲み場も作った -
壁面収納は趣味のボードゲームが入っている。
同じ趣味の友人を呼んで遊ぶことも多く、テーブルは伸長できるものにした - 2階にある寝室はキャットウォークを伝い、猫が自由に行き来できます。日中は、2匹そろってベッドで寝ていることが多いです。
-
他の部屋よりも落ち着いた雰囲気にした寝室。
間接照明がおしゃれでお気に入り - 猫がのびのびと過ごせるようにしたのはもちろんですが、人間もストレスなく暮らせる工夫もしています。
- 危険な目に合わせないよう、猫が立ち入っていい場所とダメな場所はしっかりと分けています。玄関、キッチン、ウォークインクローゼット、洗面脱衣室、お風呂は、扉を1枚増やすなどして、出入りできないようにしています。
-
キッチンはイタズラ防止のため引き戸を付け、猫が出入りできないようにした。
海外製の大容量の食洗器を設置し、家事の時短に役立てている -
においが気になる猫トイレは廊下に設置した。
以前から使用していたもののサイズに合わせてスペースを作った -
家づくりを始めたのがちょうどコロナ禍だったため、
帰宅してすぐ手洗いできるよう、玄関に独立した洗面を作った。
前面のタイルと框デザインの扉の雰囲気が好み - 新居では、猫たちがのんびり過ごしています。むぎチャさんたちも、猫たちの姿を見て癒される毎日です。
- むぎチャ
- 賃貸住宅に住んでいるときは、猫のいたずらに手を焼くことが多く、壁や床に傷がつかないか、鳴き声や足音で隣人に迷惑をかけないかとハラハラしていました。
- 新居では、こうした心配は必要なく、猫たちもリラックスしているような気がします。ふだんの猫たちは、キャットステップで遊び、窓の外にいる鳥を興味津々で眺めるなどしています。
- そんな様子を写真や動画を撮るのが、毎日の楽しみです。
- ローン借入金額は約3,700万円。りそな銀行「住宅ローン」を選びました。
- むぎチャ
- ハウスメーカーの営業担当さんから勧められたため、こちらのローンを選びました。
- 変動金利にしたのは、やはり金利の低さが理由です。
- 金利が上昇した時のリスクもありますが、銀行の方に資料を見せてもらいながら説明していただいた時、「今後、急激に金利が上昇するというのも考えづらい」とアドバイスいただいたこともあり、変動金利を選択しました。
- 予算は、どんな設備が欲しいかリストアップし、優先度をつけて工夫しました。自分たちの生活に不要だった駐車場やバルコニーは削り、コストを削減しました。
- 結びに、むぎチャさんのように、理想通りの家を建てたい人へのメッセージを伺いました。
- むぎチャ
- どんな家を建てたいか具体的にイメージしたり、情報収集したりするのはとても大事です。
- それに加え、ハウスメーカーの営業担当さんとの相性も重視したほうがいいと思いました。
- 私たちの希望する家は、「猫がストレスなく、のびのびと過ごせるようにしたい」、「ロボット掃除機を導入したいので、段差の少ない家にしたい」「キッチンは猫が入れないようにしたい」など、あまり一般的ではなかったかもしれませんでした。
- そのため、打ち合わせ時のイメージのすり合わせは大変でした。
- でも、営業担当の方は、イメージ画像をネットなどでたくさん集めてくれたのでとても助かりました。
- 担当の方は、ひとつ要望を出すと、想像を超えるアイデアを提案してくださり、毎回打ち合わせがとても楽しかったです。
ライターからのコメント。
猫も人もストレスなく暮らせるのが伝わるご自宅ですね。猫たちがただ楽しく遊ぶだけでなく、危険な目に合わせないように工夫されているのも愛情が伝わってきます。
住宅ローンは金融機関によって条件が異なります。ライフスタイルを考え、自分たちに合ったものを調べてみるのもいいでしょう。
参考リンク
※今回ご協力いただいたむぎチャさんのブログ「むぎチャはうす」のURLは https://mugichahouse.com/
文/齋田多恵、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン
文/齋田 多恵、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン