ローンを活用して長年の夢をかなえた人をインタビュー!ローンで叶った!私の○○
ローンを活用して長年の夢をかなえた人をインタビュー!ローンで叶った!私の○○

「念願のガレージハウスを建てた」「海が見える丘の上の家を買った」「学生の頃から憧れていたあの外車を購入」――。ローンを活用することで、長年の夢だったマイホームや車などを手に入れた人にインタビュー。こだわって良かったポイントや妥協したポイント、業者との付き合い方やローンの選び方など、購入後に後悔しないためのコツに迫ります。

第11回 住宅ローンで叶った都内の新築一軒家。セミオーダーで建てました。 (2014年03月04日)

都内に新築の一軒家を手に入れた岡本さん夫妻。土地から購入し、建物をセミオーダーすることで、建売住宅では叶わなかった2人のこだわりが詰まった家を低予算で完成させました。

家主さんデータ
東京都 岡本さん(仮名)ご一家
家族構成:
夫・類さん(35歳・会社員)、妻・華子さん(33歳・自営業)
世帯年収:
700~800万円
購入した住居:
注文(セミオーダー)住宅
延床面積と間取り:
約100m2、4LDK
購入価格:
4,800万円(土地3,300万円、建物1,500万円)
自己資金:
1,700万円
住宅ローン:
三井住友信託銀行「新大型マイホームローン」
金利タイプ:
土地・・・ミックスローン(一定期間固定タイプ20年+変動タイプ)
 
建物・・・変動タイプ
金利:土地・・・
一定期間固定タイプ20年20年固定金利1.80%+変動金利0.775%(2013年5月実行)
 
※ローンの期間は35年。最初の20年間は固定で、その後は変動に切り替わる(固定20年間+変動15年)。
 
建物・・・変動金利0.725%(2014年1月実行)
ローン借入金額:
3,100万円(土地・・・20年固定1,200万円+変動1,500万円、建物・・・400万円)
借入期間:
35年
毎月の返済金額:
約9万円

消費税アップを目前に増加する住宅購入。その流れに乗り、2014年1月都内の一角に岡本さんの新築住宅は完成しました。
岡本
結婚して1年。主人が35歳なので、マイホームを買って長期の住宅ローンを組むのであればそろそろ、と思っていました。消費税が上がることも大きかったですね。立地は通勤や生活の利便性を考え都内で。また、将来子供を育てるならば比較的騒音を気にせずに暮らせる戸建がいいと思い、いくつもの建売住宅を内覧しました。 しかし、予算内で手に入りそうな選択肢には、コレだ!という物件にはなかなか出会えなくて…。特別なこだわりを持っているつもりはないのですが、立地や間取り、備え付けの設備など、必ずどこかネックになるところがあるのです。とはいえ一生ものの買い物ですから、妥協はしたくないという気持ちがありました。
そんなとき、不動産会社の営業マンに提案されたのが、土地を買いセミオーダーの注文住宅を建てること。建物はモデルプランがあるものの、建築士と相談しながら自由に変更できるというものでした。
岡本
建売住宅を探していても、これ以上の条件のものは出てこないと思いすぐに契約しました。とはいえ、都内に土地を買ったので最低価格のモデルプランでさえ予算はギリギリ。あれもこれもと要望を取り入れることはできないので、極力オプション料金を掛けず、満足できる家になるように工夫しました。
週末は毎週のように設計担当者と打ち合わせ。間取りや照明・コンセントの配置、壁紙や床材などを一つずつ決めていきました。休日はほとんど家造りに時間を取られた上、次の打ち合わせまでに決めなければいけないことも多く大変でしたが、それが形になるのだと思うとやりがいはありましたね。

着工前には地鎮祭も実施。無事に工事が進むことを祈願

日に日に完成していく様子が楽しみでよく見学に来ていた

建てた家は3階建て。1階に洋室(4.5帖)と浴室、2階にリビング(14帖)と洋室(4帖)、3階に洋室2部屋(8帖と6帖)という間取りです。
岡本
夫も私も自宅で仕事をすることがあるのですが、以前住んでいたマンションは仕事用の部屋がなく、集中したい時は外に出ていました。家を建てるなら、それぞれの書斎をつくるのが二人の希望でした。ただ、将来のことを考えれば、子供部屋も確保しておきたい。そこで、リビングのスペースを多少犠牲にして、2階に1部屋設けました。
1階を夫の仕事部屋にして、2階を私の仕事部屋にしています。決して広くはありませんが、生活空間と完全に分かれているので、集中力を切らさずに仕事ができる。仕事の効率はすごく上がりましたね。以前よりも時間の余裕ができた気がします。

奥さんの仕事部屋。仕事に没頭できる

なるべくお金をかけず、どうすれば自分達らしい家を造れるのか。そう考えた岡本さん達がこだわったのは、壁の色と窓の形でした。
岡本
リビングの一面だけ違う色の壁紙をアクセントで取り入れたり、トイレやウォークインクローゼットの壁紙を全面変えたりしました。壁の色が違うだけでガラリと部屋の雰囲気が変わるんです。壁紙はそんなに高額ではないし、飽きてしまったら張り替えてしまおうと、思い切って遊んでみました。特に主人が気に入っているのが、壁から天井まで真っ赤にしたウォークインクローゼット。毎朝着替えに入るたびにパワーがもらえるそうです(笑)。

壁から天井まで真っ赤! 建売住宅ではまず実現できない

トイレは水色。爽やかで清潔感ある印象に

岡本
また、丸窓もこだわりの一つです。四角い窓と丸い窓を組み合わせたことで、家に表情が出たと思います。窓から見える外の景色も、四角い大きな窓で見るのとはひと味違うような気がします。

潜水艦のような丸窓は外観のアクセントに

借入金額は3,100万円。住宅ローンの実行は、土地と建物の2回に分けて行いました。土地の借り入れは三井住友信託銀行のミックスローンを選びました。
岡本
土地の購入には固定金利(20年)と変動金利を組み合わせたミックスローンを利用しました。変動金利の安さも魅力ではありましたが、将来の金利上昇への不安もあります。そこで、ミックスローンでバランスをとり、様子をみることにしました。 三井住友信託銀行を選んだのは、ミックスローンが組めること、固定金利が低かったこと、優遇が最大限受けられること、という理由です。10行近くの銀行の住宅ローン相談・審査を受けましたが、銀行によって提示される条件は結構違いがありました。じっくり比較検討して選ぶことができたと思っています。
また、土地の住宅ローンでは、実行する日程も工夫しました。
岡本
2013年6月に実行する予定で進めていたのですが、5月に長期金利の指標となる10年国債の金利が急上昇したため、長期の固定金利が上がりそうだというニュースを見て、急遽5月末日に実行してもらいました。実際、6月に発表された固定金利(20年)は0.3%も上がったので、早めることができて本当によかったと思いました。
最後に、これから住宅を買う人へのメッセージをお聞きしました。
岡本
住宅の購入は一生に関わる問題なので、納得できる条件に出会えるまで、妥協せずに探したほうがいいと思います。そして、自分で建てるのも一つの手です。注文住宅というと高額な印象ですが、セミオーダーで少々の間取りや壁紙・外壁の色、設備を決められた中から選ぶだけならリーズナブルに実現できます。自分で選べば、家への愛着もぐっと深まると思いますよ。

ライターからのコメント。

金利上昇のリスクを抑えられるが現在の返済負担が大きい固定金利と、現在の低金利を最大限活用できるが将来の金利上昇が不安な変動金利。それぞれのメリットを活かしながら、デメリットを抑えられる「ミックスローン」を組む人が増えています。将来のリスク許容度や返済計画に合わせて自由に決められるので、金融機関の相談窓口やインターネットの返済シミュレーションを試しながら、あなたにぴったりの住宅ローンを検討してみてはいかがでしょうか。

企画構成/カデナクリエイト、編集/イー・ローン